気持ちの整理の仕方を伝えるのにおすすめの絵本「カラーモンスター きもちはなにいろ?」

「カラーモンスター きもちはなにいろ?」 育児

カラーモンスター きもちはなにいろ?

「カラーモンスター きもちはなにいろ?」
「カラーモンスター きもちはなにいろ?」

かわいらしいモンスターの絵に惹かれて本屋さんで手に取った「カラーモンスター きもちはなにいろ?」。中を開いてみると、気持ちの整理にとっても役立ちそうな絵本だなと思い購入しました。大人になっても気持ちの整理は簡単そうで難しい作業。子供の頃から自分の気持ちを整理できると、人生が豊かになりそうな気がします。我が家の長男も気に入って毎日のように読んでいるおすすめの絵本「カラーモンスター きもちはなにいろ?」のあらすじや対象年齢などをご紹介します。

あらすじ

今日のカラーモンスターの気持ちはぐちゃぐちゃ。自分がなぜこんなに複雑な気持ちなのか分かりません。そこへ女の子がやってきて、複雑な気持ちを入れ物に分けて整理するお手伝いをしてくれます。さて、カラーモンスターは自分の気持ちを整理することができるでしょうか?

対象年齢

3歳くらいの子供から少しずつ理解できる絵本かと思います。我が家は5歳になったばかりの男の子が気に入って読んでいます。

レビュー

気持ちによって色が変化するカラーモンスターというキャラクターは、子供にも気持ちの変化が分かりやすくて、とっつきやすい絵本だと思います。

黄色は嬉しい気持ち、青は悲しい気持ち、赤は怒りの気持ち、黒は不安な気持ち、緑は穏やかな気持ち。代表的な5つの気持ちを色分けして整理していきます。笑ったり遊んだりするときの嬉しい気持ち、怒ったり怒鳴ったり叫んだりしちゃう怒りの気持ち…など、それぞれの気持ちもさらにかみ砕いて表現している点もとても分かりやすいと思います。あなたにとっての嬉しい気持ちはどんなとき?と一緒に考えながら子供と一緒に読んでいるのですが、子供も自分自身でその気持ちについて考えて腹落ちしながら読んでいるように思えました。そして最後のピンクは!?幸せそうな優しい顔のカラーモンスターの絵とともに、読者への問いかけで終わるラストも素敵です。我が家の子供は、大好きな気持ちと言っていました。幸せな気持ち、やさしい気持ち、ハッピーな気持ち、どう表現してもどう捉えてもいいと思うのですが、我が家の子供にとって1番幸せで嬉しい言葉であろう「大好きな気持ち」、長男にとっては最高の表現だと思います。

様々な気持ちを色分けし、その色をそれぞれの入れ物に入れる作業、簡単だけどとても大事な「この気持ちの整理」という作業は、子供だけでなく大人にとってもとっても大切なことだと思います。小さな頃から自分の気持ちを自分なりに整理することができたら、感情のコントロールもしやすく、人にもやさしくできると思います。自分の気持ちを理解し、表現すること。豊かな人生を送るために、我が子にはそういうことができるようになってほしいと願います。

この絵本を読んだ5歳の長男は、カラーモンスターと同じように複雑な気持ちになることがあります。そんなとき、もちろんまだ1人で上手に全てを整理することはできないのですが、「じゃあ一緒に整理してみよう」というと、カラーモンスターが頭に浮かぶのか、ぱっと嬉しそうな顔になり、自分の気持ちをゆっくり話し始めます。もともと気持ちの切り替えは早い方ではあったのですが、気持ちの整理が楽しい作業になったのは嬉しい副産物でした。また、そもそも、今自分は複雑な気持ちなんだということを理解するだけでも立派な第一歩だと思います。息子だけではなく、私自身もモヤモヤしたときにはカラーモンスターが頭に浮かぶようになりました。

そして5歳にもなると色々な角度で物事をみることもできるようになってくるので、ここでは怒りの気持ちとして表現されている赤は力が沸いてきたり、強さを表現するときに使うこともあるとか、ここでは悲しい気持ちとして表現されている青は気持ちを落ち着かせてくれる効果があるとか、それぞれの色に対しての異なるイメージを伝えながら読んだりすることもあります。赤や青、黒にマイナスのイメージがついてしまうのも悲しいので、「私の好きな赤と黒」「〇〇ちゃんが好きな青」などと表現することもあります。

「カラーモンスター きもちはなにいろ?」は、さまざまな気持ち、その気持ちの整理の仕方を子供に伝えるのにとってもおすすめの絵本です。色合いも表情も豊かな愛らしいカラーモンスター、段ボールや新聞、クレヨンや絵の具など使ったあたたかみのある躍動感のある絵、大切なことを分かりやすく伝えてくれるストーリー、その全てがとっても素敵なので、プレゼントにもおすすめです♪

コメント

  1. […] 「カラーモンスター きもちはなにいろ?」のあらすじ、レビューはこちら […]

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