このあと どうしちゃおう
私が大好きなヨシタケシンスケさんの絵本「このあと どうしちゃおう」は、「死」をテーマにした絵本の中で最高にユーモアに溢れた素晴らしい絵本です!身近な人が亡くなったときに改めて読みたいと思える素敵な絵本だったのでご紹介したいと思います。
あらすじ
おじいちゃんが亡くなった後、おじいちゃんのお部屋を掃除していたら出てきたノート「このあと どうしちゃおう」。
そのノートの中には、死んだ後どうなりたいか、どうしてほしいかがおもしろおかしく書いてあります。そのノートを読んだ男の子はワクワクしてきて、天国へ行くのが楽しみに♪
でもふと考えます。おじいちゃんは死ぬのがこわくて楽しいことをたくさん書いたのか?それとも死ぬのが楽しみだったのか?
自分も「このあと どうしちゃおう」ノートを書こうと考えた男の子。でも死んだ後のことを考えようとすると、生きているうちにやりたいことがたくさん浮かんできます。
そこでとりあえず…ラストページはとってもほのぼの♪
レビュー
子供にとって「死」とはなかなか現実的でなく、大人にとって「死」とはとても悲しくつらいことが多く、シリアスなものです。そんな重くなりがちな「死」というテーマを、ヨシタケシンスケさんならではの視点でユーモアたっぷりに描かれています。
とてもワクワクする「このあとのよてい」から始まる「このあと どうしちゃおう」ノートの内容は、どのページもとってもおもしろく、ものすごくおちゃめなおじいちゃんだなと思ってしまいます♪我が家の4歳児は「このあとのよてい」「みんなをみまもっていくほうほう」が特にツボに入ったようで、ニコニコゲラゲラ笑いながら読んでいました。大人にとっては「いじわるなアイツはきっとこんなじごくにいく」がツボで、どれもこれも「確かにー!こんなの地獄ー!」とついつい笑ってしまう内容です。天国も地獄も神様も、とても俗っぽいのが大人もハマります♪
最後のページでは、男の子の子供っぽいあどけない行動と風でクルクルまわる…とてもとてもあたたかいほのぼのとしたラストです♪
「死」というものを考えながら結局「生」ということも考えさせられる、深い本でありながら大人も子供もゲラゲラ笑ってしまうおもしろくてとてもかわいらしい絵本。ヨシタケシンスケさんの世界観でしか描けない最高の絵本だと思います!
コメント
[…] 「死」という重くなりがちな難しいテーマを、ヨシタケシンスケさんならではの視点でユーモアたっぷりに描いた絵本「このあとどうしちゃおう」。「死」を考えながらも結局は「生」も考えさせられる深いテーマの絵本でありながら、子供も大人もついついゲラゲラ笑ってしまう、おもしろくてかわいらしい最高の絵本です。大人の私は亡き父を想いながら読み、ほっこりした気持ちになりました。そしてヨシタケシンスケさんが描く天国、地獄、神様もとっても俗っぽくて大人も子供も大笑い♪我が家の4歳児は大ウケしていたので、4歳くらいから楽しめる絵本だと思います。▶「このあとどうしちゃおう」のあらすじ、レビューはこちら […]