おもちつきの1日の様子を丁寧に描いた心あたたまる絵本「14ひきのもちつき」

14ひきのもちつき 育児

14ひきのもちつき

14ひきのもちつき

世界中で愛されるロングセラー絵本、14匹のねずみの大家族が自然と共に生きる「14ひき」シリーズのひとつ、「14ひきのもちつき」。お正月を迎える前の年末に親子で読みたい絵本です。

あらすじ

おもちつきの日。朝早くからおじいさん、おばあさん、おとうさん、おかあさんはおもちつきの準備。子供たちも起きてきておもちつきの準備を手伝います。お米がふけたらいよいよおもちつきの始まりです。みんな順番にぺったんとったん。あんころもち、きなこもち、くるみもちを作って、家族みんなでおいしいつきたてのお餅をいただきます。

対象年齢

3歳くらいの子供から楽しめる絵本だと思います。我が家は4歳の子供に読み聞かせ。きぬ、うす、せいろなど聞きなれない言葉が出てくると「これは何?」と質問しながらお餅が出来上がるまでの様子を楽しそうに聞いていました。「ろっくん、はっくんはここだね」「あっ、くんちゃんだ」と、10匹のねずみの兄弟たちを探すのも楽しそうです♪

レビュー

朝早くから準備をはじめ、家族みんなでおもちつき、つきたてのおいしいお餅を食べるまでのおもちつきの1日の様子が丁寧に描かれています。我が家も含め、おもちつきをする家庭が少なくなってきた今、お米をふかしてせいろで蒸すおもちつきの準備やもちとりこをまぶしてのす様子など、なかなか目にすることがないおもちつきの昔ながらの方法を子供に伝えることができる貴重な絵本です。

いっくんからとっくんまで10匹の子供たちもみんなお手伝いして14匹家族全員で一丸となっておもちつき。それぞれが自分の役割を頑張って、みんなで楽しみながら一つのことをやり遂げる姿が素敵です。子供はお話を聞きながら、それぞれの子供たちが何をしているのか観察して楽しんでいます。お手伝いしながらところどころ遊んでいるくんちゃんとっくんがかわいくてついついくんちゃんとっくんを探してしまいます。おもちつきのリズミカルな「ぺったんとったん」という音が楽しいようで、子供もニコニコしながらおもちつきの様子を眺めていました。そして、がんばって作ったお餅をおいしそうにみんなで味わっている絵を見るととても穏やかな気持ちになります。

昔のように親戚一同集まってみんなでこんな風ににぎやかにおもちつきできたらいいなとは思いますがなかなか難しいので、地域のおもちつきイベントなどの前にこの絵本を読むとおもちつきの流れが分かってより楽しめるかなと思います。「もうすぐおしょうがつ、うれしいな。」という下りでお話が終わるので、お正月を迎える前の年末にまた子供と一緒に読みたい絵本です。

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